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本書に、その真相が書かれている。チャイム音を製作した伊福部 達教授、その叔父の伊福部 昭氏が、チャイム音の原曲とゴジラのテーマの双方を作曲していたということなのである。ちなみに、映画音楽の設計原則の一つにストーリーの流れの明確化ということがあるのだが、伊福部教授は、これを応用してチャイム音にも映画音楽のようなメッセージ性を持たせようと試みたそうだ。

さらに、話はここで終わらない。原曲の曲名は「シンフォニア・タプカーラ」、タプカーラとはアイヌ語で「立って踊る」の意味である。なんとチャイム音のルーツは、アイヌ音楽にあったのだ。この一見ミスマッチにも思える両者の結び付きから生まれたチャイム音は、機能面から検証してみても、「極度に不快でも快適でもなく、あまり明るくも暗くもないこと」という要件に、見事に合致したという。

たった3秒足らずの音に込められた膨大な科学的ノウハウと、二本の糸で繋がれたアイヌ音楽と緊急地震速報。とても良い話なのだが、あのチャイム音の出番が来ないことも切に願う。

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