西欧におけるロボットのイメージ
「ロボット」という言葉が初めて登場したのは、チェコスロバキアの作家カレル・チャペックが1920年に書いた『ロボット』という戯曲でのこと。
この小説では、人間的な感情を得たロボットが、自らの奴隷的な状況に反抗して、自分たちを作った人間を殺すという結末になっている。巻末の解説を読むと、ロボットの語源はチェコ語で「賦役」、ロシア語で「労働」を意味する「robota」(ロボタ)と推測される、とある。そもそも、キリスト教圏で「労働」はアダムとイブがサタンに誘惑され、禁断の実を食べた原罪として与えられたものと考えられているからイメージが良くない。
そもそも、人造人間フランケンシュタインのように人が生命を作るという行為は、造物主である神をも恐れぬ不埒(ふらち)な仕業という考え方がキリスト教には根強くある。この宗教観がクリスチャンにすり込まれており、ロボットのイメージを悪くしている。

